更年期の梅雨はなぜ2倍寝苦しい?「体を冷やさない夏野菜」と睡眠前5分の新習慣で朝まで熟睡
トマトやナスだけはNG!更年期の体を冷やしすぎない「薬味」の魔力

つまり、更年期の寝苦しさをやわらげるには、
①こもった熱をとる
②湿邪をとる
③潤いを補う(陰虚によるほてり対策として)
の3つを意識する必要があることになります。しかし、熱を冷ますために水分をとりすぎると湿邪のもととなり、湿邪をとろうと発汗を促すと潤い不足になる心配も。冷たい飲食物は湿邪をためやすいので、これもとり過ぎてはいけません。こっちを立てればあっちが立たず、という複雑な状況が絡み合っているのです。
この状況を解決するには、薬膳がおすすめ。薬膳なら冷たいものをとらずに体にこもった熱を冷ますことができ、たくさん汗をかかなくても体内の湿邪をとり除くことができ、水分のとり過ぎを防ぎつつ潤いを補うことができるのです。特に夕食は、次のふたつのポイントをおさえて献立を考えてみるといいでしょう。
◉「夏野菜+薬味」でこもった熱と湿邪をとる
トマト、きゅうり、なす、ズッキーニ、ゴーヤなどの夏野菜には「清熱(せいねつ)」と呼ばれる熱をとる作用があります。これらの夏野菜に、ねぎ、しょうが、大葉、みょうがなどの薬味を加えると、湿邪をとる効果もプラスされます。トマトとみょうがの塩昆布あえ、なすとしょうがの煮びたし、ズッキーニと大葉のレモンソテー、たたききゅうりとネギの黒酢あえ……というように、「夏野菜+薬味」のメニューを積極的にとり入れてみてください。ただし胃腸を冷やさないように、夏野菜は冷たい状態ではなく常温以上にしてとるといいでしょう。
◉「潤い食材+薬味」でほてりをとる
陰虚によるほてりを静めるためには、冷やすのではなく、不足している潤いを補うことが大切。潤いとは単なる水ではなく、血液や細胞などの組織内に浸透する体液であり、その体液を補うには、ただ水分をとるよりも「滋陰(じいん)」と呼ばれる潤いを補う作用を持つ食材をよくとるほうが効果的です。水分をとりすぎると体内の湿邪を増やす可能性もあるので、注意してください。この時期におすすめの滋陰の食材は、やまいも、アスパラガス、豆腐、豚肉、ほたてなど。滋陰の食材にも薬味を加えてアレンジすると、湿邪対策をしながら必要な潤いを補うメニューとなります。いずれも常温以上でとりましょう。
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
Twitter:@MomoOtsubo
Website:https://toyoigaku-shizen.com/
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