食材の味を際立たせる「ワインビネガー」を使った　
本格 & 簡単！絶品レシピ３品

疲労回復、体脂肪・内臓脂肪の減少、食後血糖値や血圧の上昇抑制など、さまざまな健康効果が望めるお酢。
お酢を効果的に摂る、おいしさ満点のレシピを藤井恵さんに教わりました。

教えてくれたのは・・・
料理研究家・管理栄養士
藤井恵さん
栄養バランスの取れたレシピや簡単おつまみレシピなどで幅広い世代から支持を集め、著書も多数。YouTube『藤井食堂』でレシピを発信中。

「お酢には発酵食品ならではの”体にいいこと”が満載。
実際、夫婦でお酢を摂る習慣をつけてから、私は肌や体の調子がよくなり、夫は体脂肪・内臓脂肪が減りました。
一日に大さじ一杯を継続的に摂るといいと言われており、日々の料理に取り入れるのがおすすめです。
酢には食材のよさを引き出す力があり、苦味やえぐみを和らげ、甘さをすっきりと引き締めます。
加熱すると酸味が飛び、コクと旨味が加わります。
お酢を選ぶ際は、原材料表示を見て調味料が入っていないシンプルなものを選ぶこと。
ここではお酢の種類別にレシピを提案していますが、まずはお持ちのお酢で作ってみてください。」（藤井さん）

味がきりっと引き締まる
「ワインビネガー」
白もしくは赤ワインを酢酸発酵させたもので酸味が高く、フルーティな香りがあるため、少量で食材の味を際立たせます。煮詰めてもきりっとした酸味が残るので、洋食を中心にさまざまな料理に応用自在。バターやはちみつ、白みそなど甘みのあるソースに加え、味を爽やかに引き締めて。

ハーブもおいしくいただけるお花畑のような美しい前菜
「サーモンマリネ」

〔材料〕2人分
サーモン（刺身用） …… 150g

〔A〕
【白ワインビネガー】 …… 大さじ2
はちみつ …… 大さじ1
薄口しょうゆ …… 小さじ1
おろしにんにく …… 小さじ1/2
塩、こしょう …… 各小さじ1/3

紫玉ねぎ …… 1/4個
白ワインビネガー …… 大さじ1
ディル …… 6本
タイム …… 4本

〔作り方〕
1 密閉袋にサーモン、Aを入れ、空気を抜いて3〜4時間以上冷蔵庫に入れてマリネする。

2 紫玉ねぎはみじん切りにし、白ワインビネガーと混ぜ15分以上おく。

3 1の汁気を切り、薄切りにして皿に並べ、葉を摘んだディル、ちぎったタイムを散らして2をかける。

〈ポイント〉
マリネする際、密閉袋の空気を抜いて漬け汁をしっかりとしみ込ませる。

お酢の豆知識

紫玉ねぎが色鮮やかに

みじん切りにした紫玉ねぎを酢に漬けてしばらく置いておくと色素が酢に滲み出て、彩りもアップ。マリネやカルパッチョなどの色鮮やかなソースに活用を。

紫玉ねぎのおいしさをたっぷり味わいたいおかずサラダ
「紫玉ねぎたっぷりの牛しゃぶサラダ」

〔材料〕2人分
紫玉ねぎ …… 1/2個
サニーレタス …… 100g
トマト …… 2個
牛もも肉（しゃぶしゃぶ用） …… 200g
【白ワインビネガー】 …… 大さじ2

〔A〕
白みそ、だし汁（もしくは水） …… 各大さじ2
こしょう …… 少々
太白ごま油（もしくはオリーブオイル） …… 大さじ1

〔作り方〕
1 紫玉ねぎは薄切りにする。サニーレタスはひと口大にちぎる。トマトは6〜8等分のくし形切りにする。

2 紫玉ねぎに白ワインビネガーをふりかけ、5分おいて汁気を切る（汁気はとっておく）。

3 ボウルにAと2の汁気を入れて混ぜ、ごま油を少しずつ加えて混ぜる。

4 熱湯に塩少々（分量外）を入れ、弱めの中火にして牛肉をゆでる。ザルに上げ、水気をふき取る。すべてを器に盛り3をかける。

〈ポイント〉
紫玉ねぎのエキスを酢に移すことで辛みを和らげ、水にさらす手間をカット。

すっきりとした酸味のパワフルメニュー
「豚肉のマスタードビネガーソース」

〔材料〕2人分
豚肩ロース（ステーキ用） …… 2枚
グリーンアスパラガス …… 1束
玉ねぎ …… 1/8個
塩、こしょう …… 各少々
小麦粉 …… 適量
オリーブ油 …… 大さじ1/2
〔A〕
【白ワインビネガー】
白ワイン …… 各大さじ3
〔B〕
粒マスタード …… 大さじ1/2
塩 …… 少々
バター …… 20g