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2024年10月号

2024年9月6日(金)発売
特別価格:1480円(税込)
表紙の人:吉田羊さん

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【インタビュー】アマミヤアンナさんに聞く、自分にとっての”心地いい状態”を知る呼吸法とは?

大人のおしゃれ手帖編集部

−3分間−

平: 気持ちがよくて眠くなりました。そして、ほのかに香りを感じるようになりました。

ア: はじめに灯したアロマキャンドルですね。これは岩手で香りのセッションを行っている「香りの薬局」の佐々木香織さんに作っていただいたものです。強すぎない香りが呼吸のワークにぴったりで、今では欠かせません。

平: 最初は気づかなかったけど、今は結構香ってますよ。

ア: 呼吸をすると感受性が高くなるんですよ。

平: 敏感になっているのかも。

ア: もう一つ、感覚を呼び覚ます助けになるように使っているのが、シンギングリン。倍音の響きが体中に広がって心地よくて。これだけでも整いますよ。

平: 優しい音!

ア: あとは、その日にピンときた石などを並べておくこともあります。長野に引っ越してから急に石に興味をもつようになったのですが、場を整えてくれるなと感じていて。気持ちよく「はく」ための場を作るために、心地いいなと思えるものたちにサポートしてもらっています。

平: 嗅ぐ、聴く、視る感覚が呼び覚まされますね。物理的にも気づきのポイントがあると、家でも実践しやすいですね。

ア: 次に声を出す「あ〜の呼吸」をやってみましょう。

平: 声を出した方が、はきやすいってことですか。

ア: 声を出すと自然と「はく」ことにつながるのと、声っていちばん身近な楽器でもあるから、それを使いましょうと。いろいろ試してみて「あ」の音がいちばんしっくりきたので、「あ〜の呼吸」と名づけました。まずは胸にフワッと手を置いてください。鎖骨の下に人差し指と親指が触れるようにして。あーと声を出していきます。あ〜。

平: あ〜。

【インタビュー】 アマミヤアンナさんに聞く、 自分にとっての”心地いい状態”を知る呼吸法とは?

ア: 胸に響く、声の振動を感じてください。心地いいなと思うだけ続けたら、最後、息を吸うときに手を上のほうに、ゆっくり優しく離していきます。手を離すと胸が膨らんでいくような感じ。

平: 声の響きが体の中と外に感じられて、循環しているイメージになりますね。日常から少し離れた、この諏訪の土地で行っていることも大きいですね。焦ったり、急かされたりすると、呼吸はすぐ浅くなりますから。

ア: そうですね。この場所でたっぷりと心身を緩めて、帰ったらいつもの日常に戻りますが、呼吸法はいつでもどこでも、道具なしでできるのがいいところです。「あ、呼吸が浅くなってる」「頭が混乱している」と思ったら、ワークを思い出して、息を「はく」呼吸を試していただけたらと思います。

平: 家でやるなら朝と夜どちらがおすすめとかはありますか?

ア: 疲れてる人は夜がいいですね。よく眠れるように、まずは疲れをとることが先決です。元気な人は朝。心と体を活性化してくれます。朝と夜、両方できたらすごくいいですね!

平: 呼吸って、生まれた瞬間から当たり前にしてることで、だからこそそこに「方法」があると知ると意識が変わりますね。水を選ぶのと同じように、呼吸の深さを考えるって大切なこと。生きるための基本を考えるってことですから。

ア: 呼吸を変えるって土壌改良みたいなことだから、時間がかかります。1日3分でも続けるといいですよ。

平: 本当にそうですね。植物も土の中に空気を取り込まないと生きられないですから。普通すぎて見逃していたことを意識することで、心身が整うということですね。

ア: 自分の呼吸を意識してみると何かしら発見があるかなと思います。

〜 私へ贈るメモ 〜
「呼吸はいちばん身近でいちばん心強い相棒になる」

あまりに普通のことすぎて意識していない「呼吸」。でも当たり前のことを意識してやることで、気持ちが内側に向く。
アマミヤさんの「お腹を意識して、はいてー」の言葉を耳で聞きながら、あとは身を任せてはいているうちに、頭で考えていたことはどこかに行って、すっかり眠くなってうとうとしてしまいました(笑)。
「はく」を意識して呼吸することで、体の状態、心の状態を知ることになると実感しました。そして気持ちがいい! 疲れているな、考えすぎているなと思う時、いちばん身近なことで本質に戻れるって素敵なことですね。

聞き手
フラワースタイリスト
平井かずみさん
フラワースタイリスト。全国各地で花の教室やワークショップを開催。雑誌、テレビ、ラジオなどで幅広く活躍し、 〝日常花〟を提案。「seed」と名付けた新しい試みとして、「すぐそばにある自然の営みに気づくことで、私たち自身の感性を育む」ことをテーマに、2020年の末には花のタブロイド「seed of life」を、21年の5月にはウェブサイトを(www.seed-of.com)を、2022年2月にアトリエ「皓-SIROI-」を立ち上げた。

アマミヤさんが宿泊型リトリートを行っている宿
信州しもすわ温泉 「ぎん月」
諏訪大社 下社 秋宮のほど近くにある宿。下諏訪は甲州街道と中山道が交差し、かつて宿場町として栄えた場所。宿の周りには本陣、旅籠、茶屋、番屋跡、路地などとともにかつての風情を感じることができる。
http://www.gingetsu.com/


撮影/宮濱祐美子 文・編集/竹田理紀[mineO-sha]

大人のおしゃれ手帖2023年12月号より抜粋
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