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2024年6月号

2024年5月7日(火)発売
特別価格:1400円(税込)
表紙の人:桐島かれんさん

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【インタビュー】アマミヤアンナさんに聞く、自分にとっての”心地いい状態”を知る呼吸法とは?

大人のおしゃれ手帖編集部

【インタビュー】 アマミヤアンナさんに聞く、 自分にとっての”心地いい状態”を知る呼吸法とは?

草花は季節の移り変わりとともに循環する。
必要な水分と養分を蓄え、美しく咲き、また土へと還り、それぞれの季節を待つ。そんな花のようにありのままに生きる知恵を身につける連載。
今回は呼吸法をベースにしたリトリートの提案を行っている「呼吸ラボラトリー」のアマミヤアンナさんを訪ね、活動の拠点である長野県・諏訪へ。
諏訪大社に護られた土地のエネルギーを感じながら、呼吸法を実践することで内観へと向かう心地よさを体験することとなりました。

お話を伺ったのは・・・
アマミヤアンナさん
呼吸ラボラトリー主宰、編集者、NARD JAPAN認定アロマ・アドバイザー。いくつかの出版社を経て、「マーマーマガジン」編集部在籍中に加藤俊朗さんの呼吸法と出合い、2014年夏から呼吸レッスンをスタート。現在は、整体やアロマテラピーで学んだことを活かし、宿泊型の「呼吸リトリート」、香りとコラボレーションしたオンラインのワーク、出張ワークショップなどを行う。オンラインストアでは心と体を整えるアイテムも販売中。
Instagram:@anna_nemo_a
https://kokyulaboratory.com/


体の内側を意識して呼吸する。自分にとっての心地いい状態を知るために。

平井さん(以下、平):今日はまず上諏訪の駅に降り立って、澄んだ空気を感じました。そこから八剱神社へ案内いただいて。諏訪には諏訪大社もありますが、全体として土地の力を感じますね。

アマミヤさん(以下、ア):私がご提案している呼吸リトリートとは仕事や日常から少し離れて、呼吸法を通じて内観する時間を持つこと。足を運んでくださった方とのご縁と、この諏訪という場所で行うことにも意味があるかなと考えています。八劔神社では木に触れていただき、木とつながって、エネルギーを循環させるイメージをしてもらいましたが、そういう感受性を高める意味でも、土地の力は大きいと思っています。

平: 私も日頃から森を散歩したりして、木に触れているのですごくよくわかります。アマミヤさんが教えている呼吸法とはどういうものなんでしょうか?

ア: 「呼吸」という文字通り、「息をは(呼)いて、吸う」という順序で呼吸をします。さらに息を「はく」ことに意識を向けて、「はく」練習をします。先に「はいて」不要なものを出すことで心と体にスペースが生まれ、新しいエネルギーが入ってきます。体の作用としては、息を「はく」と緩み、「吸う」と力が入ります。多くの人は力が入りすぎているため、息を「はいて」緩ませ、「はく」「吸う」のバランスを整えます。

平: 呼吸法を始められたきっかけはどんなことだったのですか?

ア: 2011年にそれまで勤めていた出版社から、別の出版社に転職しました。東日本大震災がおきて、社会が混乱していた時期でもあり、自分を見つめ直す時期だったんですね。その翌年、あるイベントで呼吸法の第一人者である加藤俊朗先生と編集部とのご縁が生まれ、雑誌の連載を担当させていただくことになり、レッスンに参加するようになりました。

平: 加藤先生のレッスンはどんなものだったんですか?

ア: 基本はお腹の呼吸と丹たん田でん(おへそから指3本分くらい下のツボ)の呼吸を行います。そのとき「意識して感じて」と何度も言われるのですが、それが難しくて。例えば、鼻から空気が入ってきているか、右の鼻と左の鼻で違いがあるか、1回目と2回目の呼吸で違いがあるか。毎回、先生からさまざまな言葉が投げかけられるのですが、意識をうまく使えるようになると、どんどん体が緩むんです。

平: それが自分の内側に意識を向けることになるんですね。

ア: 意識を向けることは観察することでもあって、これができるようになると、自分の心や体の状態にも気づきやすくなります。早めに気づけば対処も早くできるし、予防もしやすくなる。感覚がどんどん研ぎ澄まされていきます。その気持ちよさを実感して、もっと呼吸法を深めたいという気持ちから、リーダークラスを受講することにしたんです。クラスを卒業して実際に教えるようになり、今年で10年目になります。

平: 学んでも、教えるまで行かない人が多い中で、自分も伝える側になったのはどうしてでしょう?

ア: 自分自身が呼吸法を続けるためですね。呼吸法は自分にとって良いことしかないから、続けたいし深めたい。でも、学んだだけだと、いずれやめてしまうなと。それならいっそ 教える側に立って、心地よさをシェアしようぐらいの気持ちでやるかと、少しずつ始めました。

平: 心地いいことを共有するって、いい循環が生まれる気がする!

ア: 呼吸を通じて内側を意識することは、内観につながるんですね。自分のことって知っているようで、実は知らないことばかり。でも内観がすすむと、少しずつ自分への理解がすすみ、いいところも悪いところも受け入れられるようになります。私のところに来てくださる方は、がんばることや我慢することが得意で、自分が楽しい・気持ちいいことは後回しにしてきた方が多いです。さらに更年期の心身のゆらぎが重なると、深い呼吸がしづらくなることも。息を「はく」呼吸で、自分が心地いい状態を体感すれば、自ずとそこに戻りたくなるはず。ひと呼吸、ひと呼吸を積み重ねるうち、日々も好転していきますよ。

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