カテゴリー

人気タグ

大人のおしゃれ手帖 2月・3月合併号

大人のおしゃれ手帖

最新号&付録

大人のおしゃれ手帖
2024年2月・3月合併号

2024年1月6日(土)発売
特別価格:1480円(税込)
表紙の人:吉田羊さん

2024年2月・3月合併号

閉じる

記事公開日

最終更新日

この記事の
関連キーワード

大人のおしゃれ手帖
の記事をシェア!

「大人のための絵本」vol.17 モデル・アンヌさんの名作選 
編み物がしたくなったら

アンヌ

この記事の画像一覧を見る(2枚)

毛糸の温もりを

こんにちは。アンヌです。
 立春を過ぎたとはいえ、やっぱり寒い!
 そこで、私は20 年以上前に編んだ毛糸のストールを出しました。幅50 センチほどのベージュ色。カシミヤの温かみに一目惚れした毛糸玉で、ガーター編みで編んだものです。慣れない作業で目は荒く、不器用な出来栄えでした。
 でも気にせず仕事現場に纏って行くと、カメラマンやスタイリストの方々に手作り感を褒められました。
 その帰り、嬉しくて友人が営む小さなワインバーに立ち寄ると。
 自分も編み物が好きだから、「アンヌのストールに合う帽子を編んであげる」と言うのです。あまり本気にせず、気持ちだけで十分と伝えてその日は家に。
 ところが翌日、また仕事帰りに寄ってみると、「はい、これ」。
 手渡されたのはなんと可愛いニット帽です。ストールと同じベージュ色。非常に凝った編み方のポンポン付きです。しかも、たった一晩で仕上げたという速さ! びっくりしてお礼もすぐ出てこない私に、これぐらい朝飯前といった表情。
 思えば、彼女は、驚くほどの器用さと柔軟性を兼ね備えた人でした。
 出会った当時は、契約社員として働いては旅に出る、というのを繰り返していました。現地の言語を即ものにして、あっという間に友人をつくってしまう。その後、ワインバーを任されれば、即お店を回せるように。どんどん増える常連客。見事な転身ぶりだなと眺めていると、突然ヨーロッパで暮らすことになったと言うのです。夫となる人について行くと。そしてすぐに新しい土地になじみ、赤ちゃんが生まれると、今度はミシンで子ども服を次々と。子どもが少し大きくなった頃には、ビシネスを始めていました。何をするにも難なくこなし、常に楽しそうなのです。
 そういえば、あのニット帽はどこへしまったのだろう。
 必要に応じて、セーターになったり、手袋になったりする毛糸。なりゆきに身を委ねながら柔軟に適応して、人生を確実に自分のものにしている彼女のようだな、と思いながら。
 ということで今回は、毛糸のお話2選。心身ともに温まって!

*次ページでは、アンヌさんのおすすめの2冊をご紹介します

この記事のキーワード

記事一覧へ戻る

大人のおしゃれ手帖の記事をシェア!

関連記事