睡眠環境を「最適」にするポイントとは?
今まであまり眠りに悩んだことがないのに急に寝つきが悪くなった、眠りが浅い、夜中目覚めて眠った気がしない……
実は50代はそんな悩みが急激に増える世代。
これからよりアクティブに活動するために快眠が叶う方法を考えます。
教えてくれたのは・・・
スリープコーチ
角谷リョウさん
エクゼクティブ専門のパーソナルトレーナーとしての経験から睡眠の大切さを知り、上級睡眠健康指導士に。大手企業などで累計6万5000人の睡眠改善をサポート。著書に『働くあなたの快眠地図』(フォレスト出版)など。
光、音、肌に触れる寝具の3つをチェック
「マットレスやシーツ、パジャマなどの寝具や睡眠環境を変えることで睡眠の質が改善するのが50代の特徴。体のクッション機能や肌の油分の低下などで、特に肌に触れている部分が影響を受けます」。
シーツを質のよいものに替えたり、スウェットではなくパジャマを着るのは◎。しかし、もっとも眠りに影響が大きいのは、光です。
「日本の家の照明は、500ルクスという基準がありますが、寝る1時間前に500ルクスの光を浴びると、睡眠ホルモンのメラトニンが40%も減少するというデータがあります」。
特に、白色系の蛍光灯は影響が大。
そのほか、効果が出やすいポイントを順に紹介しているのでトライしてみて。
また、ささいな物音が気になる場合は、シャッターを閉めるなど、静かに眠れる工夫を。
ポイント1. 光
寝る1時間前から明るさを調整
寝る1時間前には天井の照明の明るさを1段階暗くしましょう。
手軽に買える間接照明を取り入れて、天井の照明を消してしまってもOK。
蛍光灯の色を白色系から暖色系(電球色など)にするのもおすすめ。ひとつの照明で、色を変更できるタイプもあります。
ポイント2. マットレス
マットレス選びは10㎝以上の厚さを基準に
コツは今までのマットレスよりも、やわらかく、厚くすること。
床に布団を敷いている場合、マットレスの下にすのこを敷くと床からの冷えを防げます。薄手のマットレスを1枚加えるのもおすすめ。
マットレスの買い替え時期ならば、厚さ10㎝以上のものを。
ポイント3. 目覚まし
音の出ない時計や光目覚ましがおすすめ
目覚めは快眠を感じる重要なポイント。スマホのアラームを使うなら、ベッドから離れた場所に置いて。
目覚まし時計なら、秒針の音が気にならないよう、音の出ないものがよいでしょう。
おすすめは音ではなく強い光をあてることで、目覚めをうながす光目覚まし時計です。
ポイント4. 枕
枕が替わるだけで、快適度が変わる
ダニの温床になりやすい、枕。まず、枕カバーはこまめに洗濯すること。
買い替えるなら、肌にやさしいシルク素材がおすすめです。
最近は、オーダー枕や高性能な枕も安価になってきたので試してみるのもいいでしょう。
ポイント5. スマートウォッチ
質の高い睡眠かどうか自分でモニタリング
つけたまま眠ることで、深い睡眠の時間がわかるなど、睡眠の質を測るために重要なスマートウォッチ。1万円前後の機種でも、機能性は十分。
レンタルで試すのもいいでしょう。指にはめるだけでアプリと連携して健康管理できる、オーラリングもあります。
この記事を書いた人
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