【柳沢小実さん】できないことは素直に弱音を。
解決策が見えてくる
快適に暮らすため、手間をかけるところと省くところは、年々変化していくもの。
おしゃれを楽しみ、素敵に暮らす方々に「身軽さ」を手にする方法を教わります。
今回話を伺ったのは・・・
エッセイスト、整理収納アドバイザー
柳沢小実さん
暮らしや旅、台湾にまつわる著書は30冊以上に及ぶ。整理収納アドバイザーとして、身軽ですっきりとした暮らし方も追求。近著は『わたしのごほうび時間 大人のゆったり旅』(大和書房)。
コロナを機に夫婦間での家事の分担量が変化
柳沢さんは夫婦ふたり暮らし。
変化を受け入れつつ、合理性を重視した生活を続けています。
「片づけは年とともに億劫になるので、最初から完璧を目指さず、動線を考えてモノの一時置き場を作りました。定位置があるとだらしなさも罪悪感もなくなり、後で片づけるのも簡単、気持ちも楽です。あと、コロナ禍以降、リモートワークになった夫が家事の半分近くを担当してくれるようになりました」
夫がここまで家事を担ってくれるとは、柳沢さんもはじめは期待をしていなかったといいます。
「コロナ禍1年目は、家事のし過ぎで行き詰まり、〝本当にもう無理〟と泣きついたんです。気持ちを抱え込まず、口に出して伝えることって大事だなと痛感しました。今は食事の主菜も夫の担当。献立から考えて炒め物をおいしく作ってくれるので大助かりです」
収納
「仮置きスペース」を作り、段階的に片づけを
帰宅したら、①にカギを置き、②に上着をかけ、③にバッグを置くまでが一連の動作。その後、バッグは中身を②のトートに移し替え、③は食卓を片付ける際の荷物の仮置き場に。「一気に片付けるのはしんどいので徐々に整えるシステムに。装いに合わせてバッグを変えるので、中身は②に下げているトートに移し替えています」。
料理
サポートしたら夫も料理ができるように
夫にウーウェンさんのレシピ本を渡したら、めきめきと上達。
「ウーウェンさんのレシピは、簡単にでき、素材を生かした味付けで毎日さっぱりと食べられます。料理本は同じ先生の数冊に絞って作り込むほうが上達すると実感。ある程度できるようになったところでもう一冊を」
大好きなエスニック料理は「外食か加工食品で」と決めた
エスニック料理をイチから作るのをやめたら香辛料が不要に。
「店のクオリティの料理を家で作るのは難しいし、外食もしたいので」。家で作るときは専門店のレトルトを利用。「器にこだわってエスニック気分を盛り上げます」。
柳沢小実さんの器コレクションはこちらから!
https://osharetecho.com/column/31365/
自分メンテ
学びは楽しみながら緩やかに続ける
そうじ
雑巾を使わないことでストレス軽減
カウンタークロスはアスクルでまとめ買い。
天然原料由来のレーヨン素材で環境にも配慮。「雑巾を洗って干しておく作業に日々ストレスを感じていたので、カウンタークロスだけは使い捨てにしました。数日使い倒してから処分しています」
撮影/砂原 文 文/坂口みずき
大人のおしゃれ手帖2024年1月号より抜粋
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